長野県には「蚊(か)」がいない….……のか!?
5月になって暖かくなり、越冬の為に大挙して襲来していたカモもめっきり見なくなり、ツバメが産卵用の巣作りのために軒下を視察しているのをよく見掛ける様になってきた今日この頃です。
夏ももうすぐやな~!って早めの「蚊」の羽音を聞いても思いますね。
「蚊」っていうと、まず「刺してくる」「痒くなる」から「存在を認めたら叩き潰す!」ってのが一般的ですよね。
マクロビオティック実践者やベジタリアン・ビーガンの人って豚や牛の屠殺映像を見てから「命を奪うこと」に対して罪悪感を感じてしまう!って人が多いんですよね…。
例えば⇩のような動画…閲覧注意です。僕は途中までしか見れませんでした(汗)
日本のと殺場での残酷な行為を廃止してください - YouTube
そして僕はこれの延長線上の論理で…また「一寸の虫にも五分の魂」って言葉もあったりしますので……普段から部屋に迷い込んできた「蚊」はもちろん「ハサミムシ」やら「蛾」などの虫もなるべく死んでしまわないように軽く掴んで窓から放り投げるようにしています。たまに力加減を間違えて息絶えてしまう…ということもありますが(困)。
なるべく無駄な殺生はしないように心掛けている次第です。
リゾバで長野県の標高の高い所にいた頃の話ですが、それはもう自然が豊かで森林が多くて虫も鳥も動物もたくさんいる訳です。
初めて迎える夏、「蚊」がいない事に氣が付きました。
現地に長く住む人に聞くと…「当たり前じゃん!」的な答えがw。
何でも最低氣温が15℃を下回る所に「蚊」は住めないんだとか…
確かに夏の日の朝晩なんかは外を歩くと「寒っ!」と感じる時もあるし、寮には暖房設備はあるもののクーラー的なエアコンは装備されてません。避暑地だから当たり前と云えば当たり前で確かに都会などの平野よりは氣温は低いと思います。
平野暮らしw(湿気が多く蒸し暑い!と云われる名古屋近辺)の多かった僕の「夏=蒸し暑い=蚊」みたいなイメージが手伝ってか「なるほど!そうなんや!」と妙に納得していたのを思い出しますw。
だから極端な話「網戸」は「蚊」に対しては必要ないんです。その他の違う虫がたくさんいますのでこれらに対しての「網戸」ですw。
でも、夏以外は虫もほとんどいないので「網戸」を閉めずに外の空氣を入れる為に窓を全開にして外出してました……おかげで間違って小鳥が入って来てたたずんでたこともwww。
寮の窓の上のカーテンレールに…w
僕は愛知県出身で半生を三重県で過ごして来た太平洋側東海地方人なので「蚊」がいない事実にびっくりしました。
「夏」と云えば「蚊」。「夏=蚊」みたいな感覚でしたから、そりゃ~もう青天の霹靂だった訳です。
あの「蚊」に悩まされる事のない所があるんだ!?とw。
夜に寝ようと思って電気消して…しばらくして「ブ~ン」という音を聞いたら、もう眠れない…真夜中まで「蚊」との格闘!っていう経験ありますよね!?
決着つくまで安心して寝ることなんか出来ないから、もうとにかく無駄な時間…睡眠時間も減るし……「網戸」意味ねえじゃん!夏だからしょうがない!といって諦めるべきものだと思い込んでいた事が無くなるなんて羨ましくないですか!?
それを経験してしまったんです。長野県でw。
因みにリゾバで住んだことのあるのは…
で、
「蚊」がいないのを実際に体験したのは長野県の立科町のみですwww。
岐阜県の奥飛騨には夏場に住んだ経験がなくて…友人に聞いたら「あんまりいなかった様な…」という返答をもらってますw。…少し標高の低い高山市にはいます(高山市に自宅のある同じ友人談)。
石川県加賀市では早くも(5月時点)遭遇してますw。
やっぱり夏場に「蚊」に遭遇しないで暮らせるってのはレアなんです。こんな環境憧れませんか!?「良くなくなく……なくねぇっ!?」て感じ。
で、今回本当に長野県には「蚊」がいなかったのか!?
「蚊」の生態について調べてみようと思い立った訳ですw。
ということで…
日本にはどんな「蚊」がいるの!?という段階から調べてみました。
主に⇩のサイトを参考にさせていただきます。
蚊の種類&生態
ヒトスジシマカ(ヤブ蚊)
- アカイエカとチカイエカは酷似しているので見分けるのは困難とのこと…。
- 一般に見られるのはアカイエカとヒトスジシマカ(ヤブ蚊)。
- 蚊のエネルギー源は糖分。普段は花の蜜などを吸って生きている。
- 普段は木陰、葉の裏などに潜んでいる。
- メスだけが産卵期の為の栄養源として吸血し、オスは吸血しない。
- 水のあるところに卵を産み付ける。(ヒトスジシマカは空缶に溜まった少量の水でも増殖できる)
- 卵 ⇨ 幼虫(ボウフラ)⇨ 蛹 ⇨成虫(蚊)というサイクル。
- 体重が約2倍くらいになるまで血を吸って消化吸収、卵巣を発達させ4~5日後に産卵。2週間あまりで新たな蚊がぞくぞくと誕生。
- 1ヶ月程生きるので平均すると4~5回吸血。
- 活発な温度は25,26 ~ 30,31℃。
- 15℃以上でなければ吸血することもなく、35℃以上の猛暑では木陰でじっとしている…だから刺されることもないらしいw。
蚊の害
- かゆみ。吸血の際に抗凝血作用物質(血が凝固することを防ぐもの)を含んだ唾液が注入され、この唾液によってアレルギー反応を起こすため。
- 媒介する感染症がもっとも恐ろしい。例えば、日本では日本脳炎、デング熱。
こんな感じ。
僕が「蚊」がいない環境をゲットしていたのは長野県の中でも標高1,400m以上の所。
地域別の氣温なんかも調べてみましたw。
https://weather.time-j.net/より引用
同じ立科町なんですが標高1,400mのデータがなかった…(汗)
山間部なので同じ町でも高低差があるんです。
学校でならった「標高100m上がると氣温は約0.6℃下がる」で計算してみると…
1400m-715m≒700m
0.6℃ × 7= 4.2℃
てことで8月の最低氣温の18.3℃から4.2℃を引くと…
14.1℃
確かに15℃を下回ってますwww。
念のため、標高が1,400mに比較的近い上田市(1,253m)のデータを見ると…8月の最低氣温15.2℃。もう少し標高高ければ確かに15℃を下回りそうw。
友人が「いる」って言ってた所。8月最低氣温でも19.7℃。15℃を下回りません。
次はリゾバ先の岐阜県の奥飛騨温泉郷(「あんまりいなかった様な…」と言っていた友人は夏場を経験)。これも実際に住んでいたのは標高1,300m付近なので計算してみると…
1,300m - 765m ≒ 500m
0.6 × 5= 3℃
8月最低氣温から引くと17.3℃-3℃ =14.3℃で15℃を下回ります。
お次は山梨県北杜市大泉町(標高1,100m付近)で計算します。
1,100m ー 867m ≒ 200m
0.6 × 2 = 1.2℃
8月最低氣温から引くと18.6℃ - 1.2℃ = 17.4℃で15℃を上回る。
次は現在住んでいる石川県加賀市。
8月最低氣温 21.3℃で15℃を上回る。
だす。
…ですw。
まとめてみると…
- 長野県 立科町 標高1,400m付近 最低氣温14.1℃ 「蚊」はいなかった!と僕が証言。
- 岐阜県 奥飛騨 標高1,300m付近 最低氣温14.3℃ 「蚊」はいなかった!と友人が証言。
- 山梨県 北杜市 標高1,000m付近 最低氣温17.4℃ 「蚊」はいた!と僕が証言。
- 石川県 加賀市 標高 100m未満 最低氣温21.3℃ 「蚊」にすでに刺された!と僕が証言。
真夏の8月の最低氣温が15℃を下回る所では『「蚊」がいない説』が濃厚…w。
「15℃以上でなければ吸血することもなく…」という生態とも符合しますしねw。
なので長野県だからといって全ての場所ではないことになりそうです…
冬の寒い時期にはヒトスジシマカ(ヤブ蚊)は卵で、アカイエカは成虫で越冬するみたいなので存在は可能ですよね。
ただ「蚊」の立場になって考えるとw…わざわざ夜間15℃を下回って動きが鈍くなるような場所をチョイスするメリットもありませんしね。…あえて住まなくてもw。
やっぱり「蚊」がいない場所はあるんです。
「35℃以上の猛暑では木陰でじっとしている」という可愛らしい生態wでずっと隠れてたのか!?……いやいやいやいやっ!そんな連日の猛暑じゃなかったし、それじゃ避暑地の風上にも置けなくなりますよねwww。
ということで「蚊」からどうしても逃れたい!と云う人は8月の最低氣温が15℃以下の場所に引越してみてはいかがでしょうか!?
例えば、標高1,500m以上の山とか北海道の根室とか……。
そんな寒い所嫌っ!?自然がありすぎて嫌っ!?
人も「蚊」も多い都会がいい!?
えっ!?窓閉め切ってクーラーガンガンにしてベープ!?
…なるほど。人それぞれ選択は自由ですもんね…w。
ともあれ「蚊」がいない場所もあるんだ!ということを確信できただけでも良しとしますw。葉っぱの裏に隠れているだけという可能性は否定できませんがw。
最後に…
人間から害虫呼ばわりされている「蚊」ですが、地球の一員である以上役割、存在意義はある訳で…名誉挽回のため…載っけときますw。
水の浄化・・・幼虫のボウフラは水中の有機物を分解し、バクテリアを食す。呼吸は空気中から行うことで水環境を浄化する作用がある。
受粉の手助け・・・吸血だけでなく花の蜜を吸って生きており、結果として植物の受粉を手助けしている。
はっ!もしかしたら地球の意思……自然環境を破壊する人間の側を「蚊」が媒介する感染症によって淘汰する作戦!?なんてことが真理かも知れませんね(笑)。
「一寸の虫にも五分の魂」
小さく弱い者にも、それ相当の意地や根性があるのだから、どんな相手でも侮ってはならないというたとえ。
わずか一寸(3㎝)の虫でも五分(1.5㎝)は魂が詰まっているものだから、ただの小さい生き物と思って侮ってはいけないという意味で使われることわざです。虫に対する不用意な殺生や、立場的に弱い人をバカにしてはいけないという戒めが込められています。
今日もありがとうございました。