琥太朗ブログ

色んなことをちょいちょいスピリチュアルな視点で捉えてみる話…てかオカルト的…陰謀論的な話とも云う。

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「かもめのジョナサン」【完成版】リチャード・バック著 読まされました

 ブックオフでまとめ買いして、ずっと読まずじまいだったかもめのジョナサンをカモたちの「お告げ」によって読まされましたw。

kotaroh.hatenablog.com

  

 「完成版」に至る背景に......

 1970年の初版は全3部構成で出版されました。

 著者リチャード・バック氏はもともと全4部の作品を書いていおり、何らかの理由で第4部を封印して世に出したようです。44年間ずっと封印を解かず、2012年飛行機事故で重傷を負い、その際にいろいろ思うところがあったようで、幻の第4部を含めた「完全版」を発表することになったそうです。

 

 人間、思考によって行動も変わります...

 

 僕は「完成版」の方を読みました。

 内容は…...

 読んでみて下さい(笑)。

 物語が19㌻から始まって179㌻で終わります。この内の67㌻が絵と写真なので、実質94㌻です。すぐ読めますw。

 

 感想は……「輪廻転生」や「真理」を「かもめ」を題材にして、描いたヤツやな、という感じ。

kotaroh.hatenablog.com

  でも触れましたが、スピリチュアル系の本などをいくつか読むと…

  • 地球には「愛」を学ぶために生まれてくる。
  • 生まれてくる前に、学ぶ題材を予め決めておく。
  • 善悪の存在が顕著な物質世界で学ぶのに適していてる。
  • 学ぶ対象についての知識は白紙に戻したほうが、驚きとともに感じる部分も大きくなるため、記憶喪失状態が好ましい。
  • かと言って、完全に忘れてしまっては、当初の学びの目的を達成出来なくなってしまう為、保険として、潜在意識や魂の叫びとしてヒント・サインは残されている。
  • 学び終えて、目的を達成したら、次の段階、次元の「愛」を学ぶために前回とは違った立ち位置で経験を積む。

 

 てな感じで「輪廻転生」を理解してくるかと思います。もちろん個人個人解釈は異なりますが…。

 

 で、ザクっと云うと...

 「ジョナサン」は飛ぶことに夢中になって「愛」を学んでいくというストーリーです。

 

 f:id:kacys2850:20180306154553j:plainり過ぎたのでw、もう少し…

 その他大勢の一般的なかもめが、食べ物を奪い合う為だけに飛んでいるのに対して、「ジョナサン」は寝食を忘れるほど飛ぶことにこだわる訳です。長老を筆頭とした大衆から疎まれ、追放されてまで、自分の欲望である「飛ぶこと」に歓びを感じるんですね。

 他人(他かもめ)の目を氣にしない、夢中になる原動力となっているのは、どう考えても「魂の叫び」だよな~!と。

 でもって、孤独感を感じつつも魂の叫びに従っていくと、更に高みに到達している、「ジョナサン」と同系列の考え方の先生的な存在から教えを受け、学び、成長していきます。

 その先生も自分が学んだことを、それを欲しているタイミングにいるものに対してシェアしながら、自らも次のステップへ上がって学んで行きます。

 その時その時のタイミングで、それぞれが自分の役割を演じながら、教師も生徒も影響し合って、それぞれが学んでいく。という地球の仕組みを「かもめのジョナサン」の魂の叫びを例にした、人生の縮図のような物語かな~!と思います。

 

 最終的に「ジョナサン」、速度の上限突破して、瞬間移動出来る様になります。この過程で「意思、思考が現実化する」と云うようなことまで言及しています。

 1970年にリチャード・バックさんはこういった事を文章にしている訳ですよね。そして、ベストセラーになったことから考えると、当時の人たちも精神世界、スピリチュアルに真理を見てたんだろうな~!と思った次第です。

 

 で、「完成版」にある第4部(Part Four)部分には「ジョナサン」が伝説として崇拝、偶像化されて、現代の宗教にみられるような、ちょいズレ解釈が大衆に浸透していく様が描かれています。「ジョナサン」が望んだ「愛」のシェアの方法が、別の捉え方によって時代とともに変化し、また昔の大衆心理を笠に着た長老制度みたいなのが復活してきて、「ジョナサン」の様な異端者を新たに生み出す…という負のサイクル!?が描かれています。

 ちょっと残念に思わないこともないけど、こういった堂々巡り的な繰り返しが地球での学びの為の環境としては必要なんだろうな~!とは思います。

 

 1970年の出版の際には、この第4部がなかった訳ですから、著者はこの残念な(!?)現実的な部分を、当時書き上げていたにも関わらず掲載しなかったことについて「完成版への序文」の中で、「過去の自分」と「現在の自分」との対話の様な感じで触れています。

 

 何かに夢中になること。

 他人の目は氣にしないこと。

 目に見えるものより心の目を信じること。

 人それぞれ、物事には時機(タイミング)がある。

 などなど、色々と人生に役立ちそうな文言が出てきますので、一度読んでおくのも良いかも知れませんね。

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 これ、例えば「飛ぶことに魅了されたジョナサン」の元いた群れに「ものまねに魅了されたコロッケサン」がいたとして、ネコのモノマネを極まるだけ極めて「星のように輝くかもめ」じゃなくて「ウミネコ」になったという話でもいいんじゃね!?と少し頭をよぎりましたが…

 やっぱり「星のように…」の方がベストセラーにはなるな...。

 

  f:id:kacys2850:20180306153308j:plainウミネコ・・・和名のウミネコは鳴き声がネコに似ていることが由来。

 

 

 今日もありがとうございました。