神社 「一宮」
今日の神社コーナーは「一宮」です。
「一宮」、読み方は「いちのみや」です。
全体にわたり、Wikipediaを参考にしています。
で、「一宮」とは、ある地域の中で最も社格の高いとされる神社のことであり、「一の宮」「一之宮」などとも書かれる。
「ある地域」とは令制国(りょうせいこく)のことで、令制国1国あたり1社を建前としており、「一宮」の次に社格が高い神社を二宮、その次を三宮のように呼び、四宮以下が定められていることもある、と。
二宮氏歩き読書の図
「令制国」とはなんぞや!?
「令制国」とは日本の律令制(これは学校で習った氣がする......)に基づいて設置された日本の地方行政区分であり、律令国ともいう。奈良時代から明治初期まで、日本の地理的区分の基本単位だった、と。
昔の国の名前が名残として、使われている「あれ」ですね。僕の生まれた愛知県西側あたりは「尾張国」、三重県伊勢神宮のあるあたりは「伊勢国」、島根県出雲大社のあたりは「出雲国」とか云う「あれ」です。
国司(国から派遣された知事のような!?)は任国内の諸社に神拝すると定められており、通説によると「一宮」の起源は国司が巡拝する神社の順番にあると言われている。律令制崩壊後もその地域の第一の神社として「一宮」などの名称は使われ続けたと......フムフム。
現在ではすべての神社は平等とされるが、かつて「一宮」とされた神社のほとんどが「◯◯国一宮」を名乗っている.........
以下、国名と「一宮」をまとめました。
デカイです。
社 名 所 在 地 旧国名
以上95社。
同じ国名の中に「一宮」が2つ以上あったりしますね~。上の表には載せてないですが、上野国(群馬県)は九宮まであったりします。
先程の太線「平等だけど『一宮』を名乗って...」のくだりや、「一宮」争いもあったようで、「総本社」のときと同じく、穏やかでない所が垣間見えて、神社なのに人間臭さを感じますw。
伊勢国の二宮に多度大社、尾張国の三宮に熱田神宮。「大社」「神宮」なのに「一宮」じゃないパターンもあります(上の表には載ってません)。
ともあれ、聞いたことのある有名な神社が名を連ねてますね。......いや、嘘です。初めて見る方が多い(汗)。
え~と、行ったことがあるのが
山城国の賀茂別雷神社(上賀茂神社)、賀茂御祖神社(下鴨神社)、志摩国の伊雑宮、飛騨国の水無神社、信濃国の諏訪大社、加賀国の白山比咩神社......
以上6社!
少なっ!95社の内、6社って!
ダメダメ星人でした。でも、すべての神社は平等やしな......と慰めつつ。
因みに、愛知県に一宮市(いちのみやし)という地名があります。僕は学生の頃、愛知県から岐阜県へ通っていて、名古屋鉄道本線を利用していました。名古屋から岐阜までのちょうど真ん中が「一宮駅」でした。「いちのみや」と聞くと瞬時にこっちをイメージします。
で、この「一宮市」という名前の由来は、尾張国の「一宮」である「真清田神社」があるから、とのこと。学生の頃、そんな感じで名前が付いたんだろうなぁ~!と薄々は氣付いていましたが、今回調べてみて「やっぱり!」w行ったことないけど(汗)
上の表には「全国一の宮会」に加盟していない神社も含まれていますし、上の表には載ってない「北海道内の一宮」もあるので、これっ!といった厳密なくくりがあるようで無いようで...確定は難しいように思えます。
「我こそは一宮です!」ってアピールすればいいのかな~的な......一宮なのに2つ以上って(笑)。やっぱり、人間が絡むと競争してしまうのかな~と思った次第です。
神様同士が「ワシんとこが一宮じゃ!」「いや、俺様んとこやっ!」「いやいやいやいや、僕の所ですがな~」とか神社関係の人間に言わせているのかも...。
でも結果的に一宮がいくつもあるところに収まっているのが日本的でいい所のような氣もします。
今日もありがとうございました。